魚へんに春と書いて鰆と呼びます

鰆の旬は春です

日本の近海で一年中捕れる鰆ですが、鰆の旬が春だということをご存知でしょうか。
鰆は魚へんに春と書きますが、漢字通り春が旬の魚です。
春を告げる魚として春の季語にもなっています。
春になると産卵のために瀬戸内海に押し寄せるため、春告げ魚と言われるようになったといわれています。
一年中捕れる鰆ですが、ぜひ旬の季節に味わってみてください。
春の鰆には、ほどよく脂がのりなんとも言えない味わいがあります。

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旬の鰆をいただく

旬の鰆の美味しさを堪能するなら、そのままいただくのがおすすめです。
鰆の刺身もおすすめですが、あぶり焼きにしてはいかがでしょうか。
鰆を三枚におろし刺身にしたなら、料理用のトーチバーナーで皮を炙れば良いだけです。
料理用のトーチバーナーがない場合はフライパンで焦げ目をつけてもOKです。
わさびとさしみ醤油でも美味しくいただけますが、いつもと違う味わいのニンニクとポン酢しょうゆでも美味しくいただけます。
旬の鰆を刺身でいただくのは芸がないと思われる方は、水で洗い流し酢でしめてカルパッチョにしてはいかがでしょうか。
三枚におろしてから皮をはぎ、たっぷりの塩を振って洗い流せば臭みを取り除くことができます。
丁寧に小骨を取り野菜を散らしオリーブオイルベースのソースをかければ出来上がりです。
見た目も春らしいカルパッチョは、刺身とはかなり違った美味しさを味わうことができます。
焼いた鰆に味噌とマヨネーズで味をつける味噌マヨ焼きもおすすめです。
鰆に塩を振りかけ水気をよく切ります。
そこに味噌とマヨネーズ、砂糖で作った合わせ調味料をのせ魚焼きグリルで焼くだけです。
これだけで冷めても美味しい鰆の味噌マヨ焼きの出来上がりです。
味噌マヨ焼きは冷めても美味しいのでお弁当のおかずにいかがでしょうか。
鰆といえば岡山名物のばらずしや刺身、寿司のネタとして食べるのが一般的ですが、旬の鰆はちょっと一工夫するだけでさらに美味しくなります。
いつもの刺身や焼き魚としていただくだけでなく、いつもとはちょっと違う一工夫をしてみましょう。

鰆は出世魚でもあります

鰆にはいくつもの名前があり、成長すると1メートル以上の大きさになります。
大きくなるほどに名前が変わることから出世魚と呼ばれています。
寒い冬を抜け出し、華やいだ春には出世魚を堪能して将来に思いを馳せてはいかがでしょうか。
脂ののった美味しい鰆の料理を堪能すれば、きっとやる気がふつふつとわいてくるに違いありません。
鰆が手に入らない時はサゴシを代わりに使いましょう。
50センチほどと少し小ぶりの鰆はサゴシといい、鰆より安価で手に入りやすい魚です。